セッティング部屋
※セッティングは自己責任で行って下さい。

H18/7/2
痛恨のエンジンブローを経験したため、セッティングを早急にやり直しています。
今回以降は空燃費計と排気温度計を使ったセッティング変更になります。
今回のエンジンブローの原因はセッティングが明らかに悪ければ、すぐにブローする事から考えて、セッティングデータは確かに悪い所も有ったが、大ダメージを与える様な極端におかしなデータは無い。
また参考でいただいたセッティングデータを確認した結果、下記の様に変更してみた。

車の仕様は
 ・HKSパワーフロー
 ・K1-380V(過給圧は1.2kg)
 ・HKSのIC TYPE-S
 ・触媒ストレート
 ・柿本Hyper2000FullmegaN1singleインナー無し
 ・汎用ECV(80パイ)
 ・ブリッツポンプ(210L)+ポンプ配線加工済

注意
空燃費計が有る場合には、点火時期を最初はいじらずに燃料の増減から行って下さい。燃料を詰める事で点火時期の調整可能範囲が狭められます。過給圧が上がるほど、点火時期は遅れさせる必要がありますので、ポン付けタービンなどでも点火時期を進めるのは意外にリスクが大きい。このため過給圧を上げる事を前提とした場合には点火時期は最初はデフォルト状態、または2〜3度遅らせた方が良いかも。


変更後のデータはこちら↓
 点火マップ
 VVT-iマップ

参考データはこちら↓
 1速全開加速時のログ
 3速全開加速時のログ
 データの種類は「A/F」・「スロットル開度」・「エアフロ電圧」・「過給圧」・「回転数」です。

今回の主な変更点は、

点火時期
ノッキング数値が極力小さくなる(概ね10台)様に高負荷領域で遅角させた為、デフォルトより遅れている箇所が多い。この点火時期でも高回転で30弱出る箇所が有るので、領域を特定して更に遅らせる。

VVT-i
こちらは過去に調子の良かったデータに戻している。
某所のセッティングデータも同様な状態になっているので、この領域だけの変更がノーマルカムの場合は無難なのかも。VVTのデータは平成15年頃にUPしている物と同じです。
(データをパクッて無いと言う意味で(笑))

燃料
空燃費計を付けたので、これを元にA/F値の変化を見て燃料の増減を行っている。
データはまだ持ってきていないので、数値を記録してから、UL予定。

フィーリング
4000rpm程度で燃料が濃すぎる感じがするので、ここを減量してみる。
また高回転の一部で若干濃いめの感じがするので、こちらも減量してみます。

H18/7/5
前回データを変更したが、それからまた変更しました。
変更点は次の通り。

燃料
これまでの変更箇所でほぼ多めに変更している。
と言うのも空燃費をロガーで見ると12台前半までしかず、このままで高回転を多用するとブローの危険がつきまとう為、燃料を濃いめにして空燃費を下げています。

VVT-i
ブースト圧の変動が部分的に有り、色々と考えた結果、VVTの変更箇所とほぼ合致しており、VVTマップもデフォルトの状態に戻す予定。

点火時期
点火時期は5500rpm付近までは過給圧を1.2kgとか掛けてもノックレベルは10ちょっと。
5500rpm以降ではエンジンの振動も含まれると思いますが30ちょっとのノッキング数値が出る。
これの対策として4度遅角させ様子をみましたが、変化が小さく効果は低かった。
ただ継続して出ているのはちょっと嫌なので、念のため部分的に1度〜2度程度点火時期を更に遅らせています。まぁ過給圧を上げている関係も有りますので、点火時期遅角は吉と出るでしょう。

現状の最終データは下記の通り↓
 燃料マップ
 点火マップ
 VVT-iマップ

7/5に収集したログデータの一部は下記の通り。
 2速全開加速(過給圧1.2kg設定ですが1.0kg程度しか、かかってません)

 
H18/7/7
1〜4速の全開加速を行って、高回転領域はほぼ良い感じになりました。ただ、低回転高負荷領域はA/Fデータを見ると薄いので、こちらは濃いめに変更しないと駄目そう。このため現状のデータはこれから打ち替える物も含め、下記の様になっています。

現状のデータは下記の通り↓
 燃料マップ
 点火マップこちら
 VVTマップこちら

VVT-i
過給圧の変動を抑えられるかと思いデフォルトに戻してみたが、変化が悪化しているので、上記の様に変更してます。

点火マップ
高回転は部分的に落としている。

上記データへの変更直前ログデータは下記の通り↓
 1速〜2速全開加速(過給圧1.2kg)
 4速全開加速時(過給圧1.2kg)
 4速町乗り低回転高負荷データ

上記ログ収集時のマップトレースは下記の様になっている↓
 スタート〜1速全開
 1速全開後、2速全開
 3速全開
H18/7/9
低回転高負荷領域の確認を行って更にデータが変更になった。

この時点のデータはこちら↓
 燃料マップ
 点火マップ

燃料マップ
2000rpm〜2800rpmの高負荷領域を5速で確認し燃料を増量。また発進直後の領域と1000rpm付近からの3速加速について燃料を改善した。

点火マップ
過給圧の掛かり始めは危険なので点火時期を1度遅らせた。また上記領域の調整でノッキング発生領域が絞れたので、そのポイントについて点火時期を遅角させた。

これまでに行ってきたセッティングの中から管理人が独断と偏見で勝手に導き出した空燃費の目安は、
 過給圧1.0kg以上で高回転領域・・・・11台前半〜10台後半にする
 過給圧1.0kg以上で中回転領域・・・・12〜11台半ばにする
 過給圧1.0kg以上で低回転領域・・・・12台前半以下にする
 過給圧0.3kg程度で低回転領域・・・・13台前半〜12台後半にする
 過給圧0.3kg〜0.7kg程度で低中回転領域・・・・12台半ば〜12付近にする
  低回転領域・・・2000rpm〜3000rpm
  中回転領域・・・3000rpm〜4500rpm
  高回転領域・・・4500rpm〜
上記目安は管理人が適当に判断した物ですが、上記空燃費に合わせてパワー感が低い時は燃料を増減してみて下さい。ただし排気温度に注意。上記空燃費になる様に調整して排気温度が高すぎる時は燃料を増量すること。
本日時点で、残る調整範囲は2800rpm〜4000rpmの高負荷領域及び高回転軽負荷領域とそこからの加速。
この範囲はまだ粗調整の段階であり、恐らく点火時期を遅らせると思います。
H18/7/13
サーキット走行を経て、セッティングを変更した。
アクセル踏み返しの際にチラチラとノッキング表示が出る事と行き帰りの道中で確認できたポイントについて変更してみた。

この時点のデータは下記の通り↓
 燃料マップ
 点火マップ

VVT-i
変更無し

点火時期
高回転軽負荷領域について余り負荷の乗る領域では無いため影響は少ないかなぁと予想して進角させてましたが、点火時期を遅角させるとノッキング表示の若干の改善が見られた事と高回転軽負荷で進角させた際のブローのリスクを考えると、やっぱり戻そうか?って考えでまとまったので、上記マップの様に変更しています。
また中間でノッキングが微妙に出る箇所が有ったのでここで点火時期を1度遅らせた。
なお高回転のところで1箇所だけ1度遅れている部分が有りますが、これは入力間違えで実際にはデフォルトの点火時期になっている。

燃料
ドリフト時におけるアクセルの踏み返し時及び高回転高負荷領域の確認結果から、若干のデータ修正が出ています。特に6000rpm周辺の高負荷領域でアクセル全開加速中(ドリフト中)に空燃費が急に薄くなる症状が見られたので、増量した。また過給圧の掛かり始め付近で、燃料が薄いだろうとの見解が有り、加速増量を3000rpm〜5000rpmの範囲で0.2s加算したところ、明らかな加速不良(濃すぎる)になったので、0.1sまで下げて確認しましたが、現状の燃料マップの場合は加速増量は現状維持が良いとの結論に達した。
コマンダーのノッキング表示も4000rpmまでならどこから加速してもノッキング表示は10前後なので問題は無いと思う。

この時点の加速増量は
  1000rpm:4.1
  2000rpm:4.6
  3000rpm:4.4
  4000rpm:4.4
  5000rpm:4.3
   引き去り値はデフォルトのまま。

燃料マップの補足
周囲の値と比較して谷となりそうな箇所は数値の修正を行った。取り合えず現状はこのデータで終了となりそうです。このまま夏場を過ぎれば、次回の更新は冬になる予定・・・・です。
H18/7/30
町乗りで久しぶりに確認すると低回転高負荷領域でノッキングが出ているので、点火時期を遅角させた。
また加速増量値及び引き去り値についても変更した。

この時のデータはこちら↓
 点火マップ

加速増量値及び引き去り値についても上記pdfに記載してある。
これ以外にこれまでずっと変更していたのに未記載だったのがエアフロ補正。
補正をかけていないつもりだったが、かけた状態だったので、そのままにしている。

エアフロ補正の変更点は↓
 3.84v → 102.0%
 4.48v → 101.0%

余談
点火時期を表の通りにしていたつもりだったが、何故か1箇所だけ目標24に対し入力値が29になっている箇所があった。単純に入力間違いですが、うっかり間違えでエンジンを壊すのも嫌なので、入力後はデータの再確認を忘れずに行って下さい。
H18/8/20
遠出の際に高速でセッティングの確認を行って、若干の変更が出た。

現時点のデータはこちら↓
 点火マップ
 燃料マップ

点火時期
過給の掛かり初めで、数値は低いがノッキング表示が出たので、そこを1度遅角させている。

燃料
4000rpm付近で薄いみたいなので、濃いめに変更したらノッキングが出なくなった。

加速増量
3000rpm付近は元に戻してみたらノッキングが出るので4.5msの状態にしている。
4000rpm付近は念のため濃いめに変更して4.4msから4.5msにした。
5000rpm〜は4.5msにした方が一伸びするので、見直した。

エアフロ補正
以前と変化無し。

吸気温度は40℃前後で、3000rpm〜の加速時にアクセルを余り開けないで加速すると特に問題は無いが、アクセルを大きく開けると、どうも加速が鈍い・・・。
また3000rpm付近でかぶる症状が微妙に感じられるので、もしかしたら濃すぎるのかも。

H18/9/10
エンジン載せ替えからちょこちょこと変更してきましたが、先日SARDのインジェクターの無効噴射時間が違うと言う事が判明したので、それに伴いセッティングを若干変更した。
これまではSARDのインジェクターと同じTYPEの物が純正で存在するため純正インジェクターの無効噴射時間を採用しており0.89msと判断してましたが、SARDのカタログを見ると、無効噴射時間が1.1msとなっていたため、これを変更した。
よってインジェクター無効噴射時間補正は、「1.1ms−0.76ms=+0.34ms」にしている。
これで理論的には無効噴射時間が適正になったので、全体的に濃いめに燃調が変化しているはず。

上記に伴い燃料のセッティングで低中高の中負荷〜高負荷の領域の燃料をちょっと絞ってみた。
また低回転低負荷領域でトルクが出る様に、燃料をちょっと増量。基本的に燃料は絞れば燃費が良くなりますが、パワーが出なくなるので、燃費はあまり考えないようにしている。実際にはパタパタとアクセルを開閉したりしないで、4速or5速2000rpmとかでのんびり走ってれば、燃費も悪くは無いですけどね。

この時点のデータはこちら↓
 燃料マップ

なお町乗りでの直線で踏んだりして、フィーリングを見て決めたデータなので、空燃費計等を使った確証有るデータでは有りませんが前回データよりも概ね濃いめになっている=壊れない方向、なので問題は生じないと思う。高回転高負荷領域は殆ど変更してないが、こちらも若干絞る感じになるかな。
この辺は空燃費計を使って実際の空燃費を確認しながらなので目標となる空燃費「10台後半」よりも濃い状況なら迷わず絞る。後日、高速走行で確認してみたいと思います。

H18/9/24
外も寒くなりセッティングの調整が必要になった。車両の諸元は基本的に変わらず。
高速で確認したところ燃料の増量と点火時期の調整が必要だったので調整。

この時点のデータは下記の通り↓
 燃料マップ
 点火マップ

燃料マップ
過給圧の立ち上がり付近において、アクセルをハーフもしくはそれ以下の状態で加速している時にノッキングが発生するため燃料を増量した。空燃費計を見ると概ね12.5程度。回転数は2000rpm〜3000rpm付近で過給圧は0.2kg〜0.5kg前後、空燃費は若干薄い可能性も有りますが回転数を考慮すると、こんな程度かと予想しています。

点火マップ
各回転数においてノッキング数値が大きく出る周辺を重点に遅角させた。

加速増量
0.1msづつ増設定

エアフロ補正
5.12Vを102.0%に設定。その手前の電圧も102.0%に修正。

上記の設定変更を行う直前のログデータ

上記データを見る限り、インジェクター設定を変更したため、全体的に濃いめになっている。
H18/10/3
近日に開催するパワーチェックを控え、セッティングデータの確認のため、有料道を疾走し確認してみたところ、またノッキングの表示が見られたので調整を行った。
今回の調整は過給圧の掛かり始めに発生するノッキングを抑制する為に、点火時期の遅角を実施。
さらに空燃費を確認するとアクセル全開の高回転でも空燃費が11台前半と予想より濃くならない事や排気温度が3速全開6000rpm付近で900℃に達している現実を踏まえ、燃料ポンプの容量不足を懸念。
とは言っても燃圧計が無いので実際に燃圧がドロップしているかは定かでなく、これの確認の意味も込めて加速増量の変更とエアフロ補正の変更を実施。

さらに前から気になっていたエアフロ設定を試しに純正に変更してみた。

この時点のデータはこちら↓
 点火マップ

上記変更前のログデータ
H18/10/10
常磐道を走行してセッティングの確認を行ったところ、案の定補正前は4速加速で排気温度が上昇930℃付近まで・・・・。
早々にアクセルをOFFし、エアフロ補正値を変更。
4.48V付近が全開加速時のエアフロ電圧なので、そこの補正値を110%に修正して再度、全開加速するも排気温度が900℃を越えるか微妙な雰囲気。このため更に118%まで補正したら排気温度が870℃付近で落ち着いた。

補正値修正前は3速6000rpmでA/Fが11.3前後、補正値修正後のA/Fが概ね10.5付近なので濃いめにして燃料で冷やしている事になる。
これまでは11台前半〜11.0付近を空燃費の目安にしてましたが、この空燃費だと管理人の車両の場合は排気温度が高すぎてエンジンを壊してしまう恐れがあったため、燃料を増量し排気温度を下げた結果、空燃費が10.5付近に落ち着いた。
燃料マップをいじる事も考えたが、既に調整幅を使い切り始めている事とあそこで補正しても大きく変化させるにはそれなりに大きな数値を入れる必要が有るので燃料をエアフロ電圧に連動させて強制的に増量するにはエアフロ補正しか無い。

今回の変更をまとめると次の様になる。
 ・エアフロ補正を高負荷領域に合わせ段階的に設定。
 ・エアフロ補正で燃料を増量しているので、加速増量を0.1ms減
 ・町乗りのギアの繋がりと加速感の向上を目的に低速域で燃料を若干増

んで、この時点のデータはこちら↓
 点火マップ(枠外の変更のみ)
 燃料マップ

走行時のログデータは下記の通り↓
 エアフロ補正前3速加速

 エアフロ補正(110%)後4速加速

 エアフロ補正(118%)後3速加速
 エアフロ補正(118%)後4速加速

H18/11/29
パワーチェックの結果を踏まえて、データの見直しを実施。
現状のデータはこちら↓
 点火マップ

点火マップ
こちらはフィーリング確認をしていたら、この状態が最も良かったので見直した。

その他補正
高回転での排気温度対策で燃料を多めに噴射させていたが、遅いので、少し絞ってみた。
この状態では排気温度が900℃を越えてくる可能性が有るが、3速全開加速以上の加速をする機会に排気温度を確認して、問題が有りそうだったら、再度調整する事にした。
走行会も上記データで走行したが、2速の高回転でもトルク感がなくならず良い感じにレッドまで踏めたので燃料としては、濃すぎる事も無さそう。