セッティング部屋
※セッティングは自己責任で行って下さい。
パワーFCに関してAPEXからの回答その1
下記の内容についてAPEXへ質問してみました。
 @水温が上昇した際に点火時期を遅角させると有るが水温が何℃になったら、どの程度遅角させているか?
 A吸気温度が上昇した時に点火時期を遅角させると有るが吸気温度が何℃になったら、どの程度遅角させるのか?
 Bノッキング数値で60以上をWARNINGとしている理由と60以上は危険と判断して良いのか?
 Cノッキングは確実に検出できているのか、見逃す事は無いのか?どの程度信頼して良いか?
 Dエンジンノイズや振動等がノッキングと検知時に実際のノッキングが発生したら数値は加算されるのか?

この質問に対しての回答は下記の通り。
 回答@:水温が95℃以上で遅角を開始し105℃に達すると5度の遅角となる様に段階的に設定している。
      これはエクセルショップで変更可能。
 回答A吸気温度が60℃以上で遅角を開始し80℃に達すると最大5度の遅角となる様に段階的に設定している。
      これもエクセルショップで変更可能。
 回答B・C・D60以上とした理由は特に表記なし。
関連事項として回答C及びDと合わせた解答は、
「ノックレベルはエンジンの振動の周波数を検出して表示しており、実際にノッキング が発生している振動と近い値を検出した際に高い数値を示す仕組みのため、シリンダー内部から発生した周波数以外のシフトチェンジ時の振動や、アクセルオフ時の振動を検出した際に、たまたまノックレベルに近い値であっても数値は機械的に上昇してしまう。
パワーFCではノックレベル60以上を検出した場合、車両の仕様や相性は様々であり注意を促す為にワーニング表示と して点滅させる仕組みとなっているが、ノックレベル検出時がアクセルオフ時や低負荷走行時では、上記理由を原因とした誤信号である可能性が高いと考える。但し、明らかな加速不良やフィーリング不良等が頻繁に感じられる場合は実際に発生 している可能性も否定出来ない。
ノッキング箇所の点火時期を遅角させてもノッキング数値に殆ど変化が無い場合は実際にノッキングが発生している可能性は低く、車輌個体差による振動の影響が高い。」
以上の回答から管理人的な結論は、
 @セッティング時は吸気温度60℃以下、水温95℃以下を必ず確認する。
 A「注意を促す」との見解から瞬間的な発生を除くノックレベル60以上は危険と判断する。
 B回転上昇に伴う振動によるノックレベル(概ね30〜40)は必然らしいので、これは無視する。
 Cノッキング検出の信頼度はノッキングと同周波 の振動を検知できるので信頼性は高いと判断。
 Dノッキング数値が高いが点火遅角でも変化が無い場合でフィーリング不良も無い時は、
  実際のノッキングは発生していないと考える。

APEX推奨のセッティング方法
 @まずマップトレースモードで実際にノッキングが発生していると思われる領域を探る。
 Aテストモードを使用して燃調を濃いめにし点火を全域で遅らせて、その領域で以前と比べノックレベルが
  下がるかモニターする。
 B効果がある場合、今度はセッティングモードでノックレベルの高かったマップ領域に燃料増量や
  点火遅角で様子を見ながら調整。一般的にノッキングが発生している場合は点火時期を遅らせることで
  ノックレベルは極端に下がる。
パワーFCに関してAPEXからの回答その2
質問内容は次の通り。
「インジェクター交換に伴い噴射時間等を調整したが燃圧がどの程度か分からないので、どの値の物を使えば良いか?。説明書などを参照するとインジェクター容量が違って書かれている事から、どれが本当の容量か?」

回答は下記の通り。
「インジェクター噴射量や無効噴射時間は測定するインジェクターの個体差に左右されるため、
 全てのインジェクターが厳密に言えば同噴射量にはならない。
 APEXにて測定を行った参考データでは、
  カルディナ(ST215W)純正540cc(トップフィード/水色)では
   @燃圧2.55kgf/cm2で無効噴射時間が0.85msの時、実際の噴射量は505cc。
   A燃圧3.05kgf/cm2で無効噴射時間が0.89msの時、実際の噴射量は560cc。
   B燃圧3.55kgf/cm2で無効噴射時間が0.91msの時、実際の噴射量は610cc。
  JZX100純正370cc(トップフィード/灰色)では、
   @燃圧2.55kgf/cm2で無効噴射時間が0.63msの時、実際の噴射量は360cc。
   A燃圧3.05kgf/cm2で無効噴射時間が0.70msの時、実際の噴射量は400cc。
   B燃圧3.55kgf/cm2で無効噴射時間が0.78msの時、実際の噴射量は440cc。
    (一般的な燃圧は実走行状態に近い3.05kgf/cm2の燃圧を基準とする) 」
パワーFCに関してAPEXからの回答その3
2回目の質問で分からない部分が有ったので続いて質問。
質問の内容は次の通り。
「一般的な燃圧が3.05kgf/cm2付近と言われいるが、この燃圧は車種を問わないか?
 純正の燃料ポンプで540ccのインジェクターを100%噴射させた場合、燃圧の低下は考えられるか?」

回答は下記の通り。
「インジェクター噴射量補正を行う際は、測定時の燃圧基準によって噴射量が変わるために、できるだけ同条件に近いデータを元に行う必要がある、またメーカー公表値で3.05kgf/cm2が多い事並びに実走行中の燃圧は3.05kgf/cm2前後であるケースが多いため、あのデータを基準としている。純正インジェクターから大幅に容量アップされた場合は、燃料ポンプの容量不足で燃圧低下が発生する。」

この回答から純正燃料ポンプで530ccインジェクターを全噴射させるのは無理そうで、燃料ポンプの交換が必須となりそう。
パワーFCに関してAPEXからの回答その4
マップに関して疑問を質問。
質問の内容は次の通りです。
「各マップは400rpm刻みだが、例えば各マップでは3600rpmと4000rpmは基準線が有りますが、
 3800rpmだとちょうど中間になる。この場合、どちらのマップを読んでいるのか?」

回答は下記の通りです。
「マップなど回転数や負荷軸の設定数の間の制御についてはパワーFCは補間計算を行っている。例えば3600rpmを「1」、4000rpmを「2」とすると、 3800rpmでは「1.5」となります。」

この回答から仮に3600rpm時点で点火時期が20度、4000rpm時点で24度とした時、3800rpmでは22度となる。これは燃料噴射マップやVVT-i マップでも同じ。
パワーFCに関してAPEXからの回答その5
水温補正について質問。
質問の内容は次の通り。
「水温補正は各温度で設定してますが、この温度の中間領域では補正されるのか?
 水温補正の1.015と言う数値は、どの様に考えれば 良いのか?
 水温補正を80℃で1.0としている時に79℃などぎりぎりの温度では補正は掛かっているか?」

回答は下記の通り。
 @補正の設定温度の間は補間補正にて行わる。
 A80℃にて補正が0でも、80℃以下の領域で補正が入力されている場合には、補正がかかる。
 B補正値は燃料の噴射時の掛け率を表しており、1.015の時は燃料噴射に対して1.015倍の燃料噴射を行う。

回答から標準の設定では79℃までの領域では燃料が増量されており、80℃に到達した時点で補正無しの状態になるのでローテンプサーモを入れている場合には、水温が80℃を下回っていると常に燃料増量になっている事になる。純正のサーモスタットは82℃付近からじわりと開き初めて、95℃で全開 になる設計。
管理人車では水温が80℃以上の時、排気温度がアイドリングで400℃付近なんですが、水温が50℃以下だと排気温度がアイドリングでも 300℃以下で排気温度計では測定不能。燃料が増量されていると排気温度に影響でます。